【用語解説】ロータンク?ボールタップ?トイレの部品名
身近でも意外と知らない部品名称
こんにちは「水まもり隊」です!
水周りのトラブルで一番多くご相談をいただくのが、お手洗い関係のお悩み。
日常生活から切っても切れない存在な分、最もトラブルが発生しやすい場所の一つです。
中でも「詰まり」と「水が止まらない」は2大お手洗いの頻発トラブル。
ご経験された方も少なくはないのではないでしょうか?
そんな2大トラブルのうち、物を落としてしまったりと原因がハッキリした詰まりではなく、なぜか突然水が止まらなくなってしまった場合原因も分からず流れ続ける水に焦ってしまわれる方がとても多くいらっしゃいます。
水が流れ続けるという事はお金が流れ続けるという事、無理もありません。
そこで今回はお手洗いの水が止まらなくなってしまった時の主な原因と部品等の名称・解説、処置について解説させていただきますね!
水が流れ続ける原因
お手洗いの水が流れ続けて止まらない時ほぼほぼ原因は”ロータンク”内の部品の不具合です。
“ロータンク”の中にある”ボールタップ”の”給水弁”か”浮き球”が故障していたり”オーバーフロー管”にヒビ等が入っていたり、あるいは”フロートバルブ”の劣化か、位置がずれたりしていると便器内に水が漏れ続けます。
また、”フロートバルブのチェーン”が千切れたり、絡まったりしていても”フロートバルブ”が閉じなくなって漏れ続けてしまうんです。
…訳が分からないですよね。
では改めて、下記に各単語の解説と、それぞれが故障すると起こる水漏れの症状や対応についてご説明させていただきます!
①ロータンク
”ロータンク”
”ロータンク”はトイレの便器の上にある、水を溜めておく為のタンクの事で「トイレタンク」「タンク」と呼ばれる事もありますが、正式名称は「ロータンク」です。
そしてそのロータンクの中に”ボールタップ” ”オーバーフロー管” ”フロートバルブ” ”チェーン”といった部品が入っており、これらが故障する事で水が漏れる様になってしまうのです。
故障したら?
ロータンク自体はケースの役割なので劣化や衝撃等でヒビや穴が開いてしまうと、お手洗い外側に水がバシャバシャと溢れてしまう形になります。
②ボールタップ
”ボールタップ”
ロータンクの外の給水管から、直接繋がっている部品が”ボールタップ”です。
そしてボールタップの根本と先端には、さらに下記の様な部品が存在します。
”給水弁”
まずボールタップの根本、給水管との接続部分には”給水弁”と呼ばれる部分があり、これは「門」の役割を果たしています。
給水弁(門)が閉じればタンク内に水が流れなくなりますし、開けば水が入ってくるようになります。
ではどうやって給水弁は開閉を判断しているのか?
それが”浮き球”の「位置」です!
”浮き球”
給水弁と反対側、つまりボールタップの先端側には楕円形の”浮き球”がついており
この浮き球はロータンク内の水の量によって上下に動きます。
お手洗いを流してロータンク内の水が減ると、浮き球も下がり
水が溜まってくると浮き球も上がる、といった具合です。
給水弁はこの浮き球の位置が下がると開きタンク内に水が流れ溜まるようにしてくれて、浮き球の位置が上がりきると閉じて水の流れを止めてくれます。
故障したら?
ボールタップは上記の様な作りをしていますが、給水弁や浮き球に不具合が出ると水が流れ続けます。
よく起こるのもこの2つの部品の故障で、浮き球のみの故障であれば浮き球の交換のみで修理が可能ですが給水弁が壊れてしまった場合はボールタップ本体を交換する必要があります。
③フロートバルブ
”フロートバルブ”
次に”フロートバルブ”についてですが、こちらもロータンク内の部品のうちの一つです。
タンクの中、外からは見えない部分で、お手洗いの水を流す際に回すレバーと繋がっている”チェーン”、更にそのチェーンの先に繋がっているのがフロートバルブです。
フロートバルブはゴム製の玉の形をした部品でレバーの動きと連動しタンク内の排水口を開けて、貯められていた水を便器内に流してくれます。
逆にレバーが回されるまでは排水口を塞ぎ、タンク内に水を貯めておいてくれます。
給水弁が給水管とロータンクの間で門の役割をしてくれているのに対して、フロートバルブはロータンクと便器(排水口)の間で門の役割を果たしているのです
”チェーン”
もうすでに上記で説明してしまっていますが、フロートバルブがレバーの動きと連動して排水口を開閉出来る様にしてくれているのが”チェーン”です。
画像のように、フロートバルブとセットで販売・取り扱っていることが多いです。
故障したら?
まずフロートバルブは、劣化したり位置がずれてしまうと門の役割を果たさなくなり、ロータンク内から便器内に水が漏れ続けるようになってしまいます。
そしてチェーンですが、こちらも千切れたり絡まったりしてしまうとフロートバルブが門として機能できなくなってしまうので、やはりロータンク内から便器内へ水が漏れ続けてしまいます。
対応としてはフロートバルブとチェーン、どちらが壊れてしまったとしても新品に交換することで修理が可能です。
④オーバーフロー管
”オーバーフロー管”
先述しました通り、それぞれの部品がそれぞれの仕組みでタンク内の水位を保ち、お手洗いを正常に機能させてくれている訳ですが…
まだ必要な部品はあります、それが”オーバーフロー管”です!
オーバーフロー管は目視でタンクの中の水位が高いか、低いかを判断するのに必要なもので尚且つ、主にフロートバルブの故障等で、タンク内の水が溢れてしまいそうになった際に水を排出してくれる役割も担っています。
その為、オーバーフロー管には水の量が正常か否かをチェックできる”標準水位”と呼ばれる線がプリントされており、この標準水位よりタンク内の水位が高いor低いかで、何らかのトラブル・不具合が生じているかを確認できるのです。
故障したら?
一見すると水漏れ等の不具合の確認にこそ使われど、不具合を引きを超す様には思えませんが…
残念ながらオ-バーフロー管にひびが入ってしまったりすると、そこから水が便器内に漏れていってしまいます。
その場合はオーバーフロー管を新しいものに交換することで修理可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
解説させていただいた部品はロータンクの蓋を開ければ簡単に見ることができますので、是非一度ご覧になってみてください!
今回は名称と役割、故障した際の症状をご説明しましたが、そうなるとトラブルが起きた時のチェック方法なんかも知っておきたいところですよね。
こちらに関しましては、下記リンクの記事でご紹介させていただきます!
しかし部品や原因が分かっても、お客様ご自身で直されるのは正直あまりオススメできません…
もし状態が悪化してしまうと、いざ修理業者に依頼した際コストも修理にかかる時間もかさんでしまうからです。
ですので何かお困りの時には、おひとりで悩まれずお気軽に水まもり隊にご相談くださいませ!
皆様のお役に立つべく、365日24時間でお電話・お問い合わせをお待ちしております。
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