【豆知識】ラバーカップより強力!真空式パイプクリーナー
詰まり解消の味方”真空式パイプクリーナー”
こんにちは「水まもり隊」です!
以前キッチンの詰まりに関する記事をアップさせていただきましたが、詰まり解消に用いる道具として「真空式パイプクリーナー」の存在を紹介させていただきました。
仕組み自体はラバーカップと似ていますがその威力はとても強力。
となると、いざという時の為に詳しく知っておきたいところですよね。
そこで今回はそんな真空式パイプクリーナーの他との違いや使い分け、使い方等について説明させていただきます!
真空式パイプクリーナーとは
まず最初に、キッチンに限らず洗面所やお手洗いの排水口の詰まりを解消するのに使う真空式パイプクリーナーですが、他の道具と何がどう違うのかが気になる点ですよね。
↓真空式パイプクリーナー↓
さっそく、他の良く見聞きする似た解消器具との違いや、どういった状態の詰まりに有効なのか等について説明させていただきます。
①ラバーカップ・ローポンプとの違い
真空式パイプクリーナーと似た仕組みをしている、ご存じの方も多いかと思われます。
”ラバーカップ”と”ローポンプ”ですが、これらは先述してもいます通り「吸引して詰まりを解消する」という仕組みの点では共通しています。
しかし大きな違いとして、ラバーカップよりローポンプと真空式パイプクリーナーの吸引力の方が強い力を発揮します。
引っ張る力の強さとしては
ラバーカップ<真空式パイプクリーナー<ローポンプ
といった具合です。
ではローポンプと真空式パイプクリーナーとで大きく異なる点は何か?
それは使用できる水位です!
専門の業者がよく使っているローポンプは、ラバーカップはもちろん、真空式パイプクリーナーより引っ張る力が強いのに加えて、水位が低い状態でも使えるんです。
②どれを選ぶのが良いか
3つの道具を比較した時、3つの中で最も手に入れやすく最も値段がリーズナブルで常備しやすいラバーカップに対して、真空式パイプクリーナーとローポンプの2つは比較してもどちらが良いのか迷ってしまいますよね。
専門の業者も使う、より吸引力の強いローポンプの方が良いのでは?
と思われる方も多いかと思います。
しかしながら専門業者が使う専用道具な為、真空式パイプクリーナーより値段が高くなるうえに他2つよりもサイズが大きく置いておこうにも場所を取ってしまいます。
↓ローポンプ↓
絶対プロの使う道具が良い!という方以外はローポンプよりも、一般のご家庭様向けに作られている為、コストが抑えられ保管しやすい真空式パイプクリーナーがおススメです。
③解消可能なトラブル
真空式パイプクリーナーはお手洗いは勿論、洗面台やキッチン等の詰まりが起こりやすい場所には、特殊な造形でもない限りほぼ使用可能です。
紙・便・髪の毛・油・野菜くず・ぬめり等が原因の軽度の詰まりであれば、真空式パイプクリーナーで直せます。
④解消できないトラブル
ここまでさせていただいた説明では、コスト面的にも詰まりの解消の面でも、かなり万能に感じる真空式パイプクリーナー。
ですがそんな真空式パイプクリーナーでも直せない場合もあります。
それは原因が
”固形物” ”大量の紙・便” ”重度の油汚れ”
”長年蓄積された排水管の奥の汚れ” ”排水管そのもの”
の場合です…
これらが原因だと専用器具や高圧洗浄を用いたり、排水管の修理や交換等の作業が必要になってくる事があり、無理やり真空式パイプクリーナーで直そうとすると、直すどころか排水管を傷つけてしまう恐れがあるんです。
上記が原因で詰まってしまった時や、原因の分からない詰まりが発生してしまった時は、ご自身で無理に直そうとせず、プロの業者に依頼するのがおススメになります。
⑤直す準備と手順
~お手洗い~
※真空式パイプクリーナーは「和式用」「洋式用」「和洋兼用」があります、ご注意ください※
※直す過程で汚水が跳ねたりと、お手洗いやお洋服等が汚れる恐れがあります※
※使用後は水洗いをしてからしっかりと乾燥させ、衛生状態に留意して保管してください※
【用意するもの】
・真空式パイプクリーナー
・バケツ
・新聞紙
・ビニール袋
【手順】
①便器周りは新聞紙等で保護し、真空式パイプクリーナーが通る大きさの穴を中心にあけたビニール袋を便器に被せる
②新聞紙・ビニール袋でお手洗い周りがしっかり養生されているか確認する
③真空式パイプクリーナーのハンドルレバーを押し下げた状態でビニール袋の穴に通し、カップ内の空気を抜きながら便器内の排水口にピッタリと隙間なく密着させる
④真空式パイプクリーナーのカップ全体(ゴム部分)が水に浸かる位まで水を注ぐ
⑤そのまま、勢いよくハンドルレバーを引き上げる
⑥詰まりが解消するまで、ハンドルレバーの押し下げ・引き上げ作業を繰り返し行う
⑦詰まりが解消したと思われたら、バケツで便器内に水を少しずつ流し完全に復旧しているかを確認する
※いきなりお手洗いの排水レバーで水を流してしまうと直っていなかった場合、便器内から汚水が溢れてしまう恐れがあります※
~キッチンシンク~
【用意するもの】
・真空式パイプクリーナー
・40~50度くらいのお湯
※熱湯は排水管を傷める恐れがあります、ご注意ください※
【手順】
①キッチンシンク内の排水口の蓋・ゴミ受け・椀トラップを外す
↓椀トラップは左に回してから持ち上げると外れるタイプの物が多いです↓
②シンクにお湯を張る
③真空式パイプクリーナーのカップ部分の空気を抜きながら、排水口にしっかりと押し当てて密着させる
④ゆっくりと真空式パイプクリーナーのハンドルを押し下げ、勢いよく引き上げる
⑤④の動作を詰まりが解消したと思われるまで、繰り返し行う
⑥水が流れるようになり詰まりの解消が見られたら、復旧の確認と詰まっていた物が残留しない様に多めのの水を流す
~お風呂~
【用意するもの】
・真空式パイプクリーナー
【手順】
①浴室内の排水口の蓋・ゴミ受け・椀トラップを外す
↓椀トラップの見た目は異なる事があります↓
②浴槽内の方の排水口はお風呂を張る時の様に蓋をする
※浴室の排水口と浴槽内の排水口は繋がっている事が多いので、空気が逃げないように必ず浴槽の排水口には蓋をします※
③真空式パイプクリーナーのカップ部分の空気を抜きながら、排水口にしっかりと押し当てて密着させる
④ゆっくりと真空式パイプクリーナーのハンドルを押し下げ、勢いよく引き上げる
⑤④の動作を詰まりが解消したと思われるまで、繰り返し行う
⑥水が流れるようになり詰まりの解消が見られたら、復旧の確認と詰まっていた物が残留しない様に多めのの水を流す
~洗面台~
【用意するもの】
・真空式パイプクリーナー
・濡れ雑巾や養生テープ等
【手順】
①オーバーフロー口を濡らした雑巾や養生テープ等で塞ぐ
↓洗面台のオーバーフロー口↓
※オーバーフロー口を塞がないと空気が抜けてしまい、真空式パイプクリーナーでうまく圧をかけることが出来ない他、ハンドルを押し下げた際にそこから汚水が溢れ出てくる恐れがあります※
②真空式パイプクリーナーのカップ部分の空気を抜きながら、排水口にしっかりと押し当てて密着させる
③ゆっくりと真空式パイプクリーナーのハンドルを押し下げ、勢いよく引き上げる
④③の動作を詰まりが解消したと思われるまで、繰り返し行う
⑤水が流れるようになり詰まりの解消が見られたら、復旧の確認と詰まっていた物が残留しない様に多めのの水を流す
⑥効果的な使い方
上記にて、真空式パイプクリーナーの使い方を説明させていただきましたが、ここで効果的な使い方も説明させていただきますね。
まず、直したい排水口に真空式パイプクリーナーを設置する際にはしっかりと隙間なく密着させることが大切です!
もう一つは真空式パイプクリーナーのハンドルレバーはゆっくり押し、引き上げる時は一気に勢いよく引き上げること!
これらを意識して複数回繰り返し行う事がポイントです。
ちなみに「排水口に密着させ真空状態になっているか」はハンドルレバーの手ごたえがあるか否かで判断できます。
逆に隙間があったりして空気の出入りがあるとせっかくの効果が落ちてしまいます。
そして詰まりの原因を引き上げるのが真空式パイプクリーナーの目的なので、「押す時はゆっくり丁寧に、引く時は勢い良く一気に」を意識するのもポイントになるんです。
それでも直らなかったら…?
今回はあまり聞きなれないものの、一般のご家庭にとっては詰まりの強い味方になってくれる真空式パイプクリーナーについてご紹介&ご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ラバーカップとは違ったコツが必要だったり、少し扱いにくいかもしれませんが、その分吸引力も強くラバーカップでは解消困難な頑固な詰まりも解消しやすくなるはずです!
しかしながら、それでも詰まりが解消しなかったり、上記にもあります通り水に溶けない固形物を落としてしまわれた場合や、原因不明な時に、無理に真空式パイプクリーナーを使用するのはお勧めできません…
詰まりが悪化してしまったり、排水管を傷つけてしまったりする恐れがあるからです。
とは言っても水周りの修理業者に依頼するのは
「ラバーカップや真空式パイプクリーナーよりコストがかかってしまう」
「いくらになってしまうか不安」
と、気が引けてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで当社ではお客様の元へ直接お伺いし、状況の確認、お見積りまでを無料で承っております!
加えて我々水まもり隊は千葉県の指定業者、強引な勧誘や無理な工事は致しませんのでご安心くださいませ。
お問い合わせはお電話・お問い合わせフォームのメールから24時間365日いつでも受け付けております。
お困りごとや疑問点、どんなに些細な事でもお気軽にお問い合わせください!
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